Thursday, February 20, 2014

ティム・ホルツのディストレスマーカースプリッツァー(Distress Marker Spritzer)

金曜日。今日は待望のレンジャー便が届いています!

先月のCHAで最も脚光を浴びていたレンジャーの新アイテムをご紹介いたします。

ティム・ホルツ先生本人に使い方を教えていただきましょう!



ディストレスマーカースプリッツァー(Distress Marker Spritzer)【CP】。こんな形をしています。やや小さめの私の手にも無理なくホールドできるサイズです。




スプリッツァーとは、「しぶきを飛ばすもの」、「霧を吹きかけるもの」という意味です。液体が入っているわけではないので、これだけでは機能しません。

ディストレスマーカー【CP】と併用して使います。




ディストレスマーカーでなくても使えます。

スプリッツァーにディストレスマーカーをセット。




ポンプの部分を握り、シュッシュッシュッ。



ディストレスマーカーのブラシの側面に空気を吹き付けてインクをはじき飛ばす、と言った感じです。つまり、みんなの大好きなディストレスマーカーが霧の細かいミストとして使えるというわけなのです。




ステンシルが好きで、スタジオカリコやハイディスワップ、ヒーローアーツ、プリマ、マーサスチュワートなどなどたくさん買い集めてしまいましたが、デザインが繊細だとなかなか普通のミストでは上手く行きません。

ラインが細いとインクダウバーのアプリケーターやスポンジダウバーの表面も物理的に届かず、ステンシルは宝の持ち腐れ状態になっていました。

なので、このデモを見たときは、「これだ!」とうれしくなってしまいました。これだけ細かい描写が可能なら、ヒーローアーツのあれも、スタジオカリコのあれも...



しかも、ディストレスマーカーのお気に入り色でステンシルができるというわけです。

これは楽しみ!

スプリッツァーの初登場とともに、ディストレスマーカーも久々の入荷です。

ディストレスマーカーには、49本入り【CP】と12本入り【CP】のセットがあります。

ご注意いただきたいのは、後者の12色は49色入りのセットにも含まれている、ということです。ディストレスマーカーは最初37色セットとして発売され、その後新たに12色が追加されました。

つまり49色のフルセットは、オリジナルカラー37色と新色12色のセットということです。すでに37色入りをお持ちの方は新色12本セット、初めて購入される方はフルセットをお選びになるといいと思います。

私は大型チェーン店のみで扱われていた5色パックというのからスタートしてしまい、残りの色をバラで揃えるのに少し苦労しました。きっと気に入りますので、私の二の舞にならないよう(笑)、思い切ってセット買いをお勧めいたします。

ディストレスマーカーはスタンプインクとしても優秀です。

直接スタンプのゴム面にインキングして...



こんなふうにカラフルに色を塗り分けられるのも、マーカータイプのスタンプインクならではです。



ちなみにこれら12色は後から追加された新色です。

ディストレスマーカーは水との反応がよいので、スタンプした後にウォーターブラシ【CP】でこすると水彩画のような効果が得られます。

上はこする前、下はこすった後。


 クラフトシート【CP】をパレット代わりにディストレスマーカーを引き...




 ウォーターブラシの先にインクを取って...



 水彩画風の着色。




クラフトシートには他にも便利な用途がたくさんあります(レンジャーのクラフトシート)。


CHAのレンジャーブースでもうひとつ注目を集めていたのが、ディストレスインクのミニサイズです。



ディストレスインクはダイインク。私のお気に入り、シャドウインクに似ていると言えば似てるかな?

ずーっとピグメントインク一辺倒だった私はシャドウインクに出会うまでは数えるほどのダイインクしかもっていなかったのですが、ディストレスマーカーのお気に入り色のパッドはいくつか使っていました。

先日夫と一緒にインクパッドのスワッチを作った時にあらためて数えてみたら、ディストレスインクは14個もありました。





ディストレスインク、私、何気に好きだった(笑)?

個人的にはフルサイズのパッド(というか、大きければ大きいほどポンポンする回数が少なくていいと思っている横着者・笑)のほうが好みなんですが、ワンポイント使いの小さめのスタンプを使う頻度の高い方には大きいパッドは必要ないし、なにより同じお値段でたくさん色が揃えられるからミニサイズの方がお好みの方もいらっしゃることでしょう。

4色入りのセットでの新発売です。





左から、キット2【CP】(fired brick、mowed lawn、salty ocean、seedless preserves) 、キット1【CP】(picked raspberry、mustard seed、peacock feather、spiced marmalade)、キット3【CP】(antique linen、vintage photo、walnut stain、black soot)。

今後、 キット4から6が4月に、キット7から9が6月に、そしてキット10から12までが8月にリリースされ、全色コンプリートとなります。

レンジャー商品はティム・ホルツのインク類以外あまり持っていないのですが、唯一「これ」と決めているのが、黒のアーカイバルインク。

マーカー等でぬりえをする時に使うスタンプインクです。

デモなどでティムホルツがどんなにインクをこすってもどんなに水をかけても最初にスタンプした画像が滲んだりぼやけたりしないのは、それにふさわしいスタンプインクを使っているからです。

それがこのアーカイバルインク【CP】。




着色に向くウォータープルーフのインクは各社から出ていますが、これは乾きが特に早くて待たずに水っぽい作業を開始できるところが気に入っています。

ティムは普通サイズのを使っているんですけれど、私のはジャンボサイズ。

どれくらいジャンボかと言いますと...





 右の3つはミニサイズじゃありませんよ、フルサイズです!

 ね、大きいのが好きって言ったでしょ(笑)?

大きい方が便利な理由。

たとえばハナミズキの大判スタンプ【CP】(ご予約受け付け中)。

 デュードロップのミニサイズでインキング、の図。



ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン、ポン...

 普通サイズでインキング、の図。




ポン、ポン、ポン、ポン...

 ジャンボサイズでインキング、の図。




ポンッ!

だからジャンボサイズはやめられないんだわ(笑)。


今日は、私が最近特に注目しているエイヴリーエルからも新商品が届いています。こちらも偶然なんですが、インクパッドなんです!




ジャジャーン!

ここのところアメリカでもスタンパーさん人口が増えているようで、スタンプメーカーのサイモンセッズスタンプだけでなく、スタジオカリコのようなスクラップブッキング用品メーカーまでもが新しくインクをリリースする傾向にあります。

シャドウインクやディストレスインクのようにダイインクが主流の中、エイヴリーエルはあえてピグメントインクをフルリリース。

クロップパーティーのオープン当初は私自身がピグメントインク一辺倒だったため、ご紹介するのもマーサスチュワートやカラーボックスなどが多く、お客さまもピグメント好きの方が大半でした。

私につられてシャドウインクに浮気しても、やはりピグメントインクのまったり、こっくり、とした不透明でマットでクリーミーな色合いの方が好き、とカラーボックスに戻られる方も少なくないようです。

シャドウインクを知ってからはもうピグメントインクには戻れそうもない、と思っていましたが、CHAのブースに並ぶサンプルの数々の色のきれいさとオーナーの熱意に、「どれ、試してみよう」という気になりました。

エイヴリーエルのクリエイターであり、オーナーのジェイミーは、「絶対ピグメントインク!」と言います。とにかくピグメントインクが好きで、そればかりなんだそうです。

でもピグメントインクの難点は、乾きにくいこと。私もクリスマスに久々にユニコーン(白)やシルバーのピグメントインクを使って思い出しましたが、せっかく上手に押せてもうっかり触ってしまって残念賞、ということがあるのです

インクや紙質によっては何時間も定着せず、 ヒートツールで乾かさないと次の作業に入れないこともあります。ほぼ速乾のダイインクにはない不便さです。

エイヴリーエルのジェイミーは、 「発色がよく、色褪せしにくく、そして早く乾くピグメントインク」を求めて開発に勤しんだそうです。

そしてようやく辿り着いたのが、今回リリースの15色。とにかく気に入っている様子で、まるで自分の子どものように(笑)発売までの経緯を話してくれました。

使用感は、とてもジューシーです。そしてとにかく発色がいい。シャドウインク(ダイインク)は時間が経つとペーパーに色素が染み込んで色が変わります。よく言えば「なじむ」のですが、これを「褪せる」と取る方もいらっしゃることでしょう。

私はこの色の変化こそがシャドウインクの最大の魅力だと思っているのですが、好きになれない方にはこれこそがNGの理由なのではないかと思います。

ピグメントインクは粒子がペーパーの表面に乗っかったまま乾くので(だから乾きが遅い)、時間が経っても押したままの色が持続します。

そして、これも私にとっての重要ポイントでもあるのですが、残ったインクが「比較的」サッと落とせます。「比較的」というのは、これまでのピグメントインクと比べて、という意味です。

ダイインクはクリアスタンプへの沈着は激しいですが、残ったインクを拭き取るのは簡単です。というより、一度スタンプするとほとんど残っていないので、拭き取る必要もないことの方が多いです。

一方ピグメントインクの場合は、ひとつの色で押して次に同じスタンプを別の色で押したい場合、ねっちりと残ったインクを物理的に取り除いてからでないと色が混ざってしまいます。ダイ(染料)ではなくピグメント(顔料、液体に溶けない粉末)で出来ているので、仕方のないことです。

しかし、このたび発売となったエイヴリーエルのピグメントインクは、比較的使用後のお手入れが簡単だと感じました。

一度押して、テーブルに用意されていたウェットティッシュで拭いて、次にもうひとつ別の色で押して、ということをしただけなので断片的なレビューではありますが、次の日にインクパッド大先生であるジェニファー・マグワイヤと雑談する機会があり、彼女も同じ印象を持っていたことがわかりました。

エイヴリーエルからはスタンプも何種類か到着しています。

今月のニューリリースで私も買ったのはこちらのセットです。

ハローフレンド【CP】。



見るからに配色祭りを誘うでしょ(笑)?

はい、やりました〜!



ラベルの中にフレーズやイメージを入れて使う、楽しいスタンプです。

ペタル&ステム【CP】も再入荷。




大きなお花をスタンプして切り取り...





先月の母の誕生日に送りました。


「今までもらった中で一番凝ってるカードだった、やったー」と言っておりました。もっとがんばったカードを送ったこともあると思うけど(笑)。やっぱり大きなお花は華やかで見栄えがするし、切り取ったものがレイヤーになっていると「凝っている」という印象を与えるようです。

同じスタンプの夫作カード。




バレンタインにもらったカード使われていた小さなお花もこのセットでした。


ローンフォーンのアルファベット【CP】で綴ってあります。

こちら【CP】も入荷です!



「おまけ」のようなちっこいお花が、実はかわいいのです。

背景に使ったバックグラウンドスタンプはご予約受け付け中のファイブライン【CP】です。






こちらは夫バージョン。ディストレスマーカーで描き足すのが彼のスペックです(笑)。


他にもかわいいスタンプがいくつか入荷。これ【CP】もいいね!





他にもいいものいろいろです。夜9時、ぜひクロップパーティーへご来店ください。

輸入スタンプとスクラップブッキング用品の専門店クロップパーティー
2月21日入荷アイテムコーナー

大阪も大雪に見舞われ、様々なことが滞っているようです。発送や配送にも遅れが出ているようで、ご迷惑をおかけしております。

出来る限りの対処をしておりますので、どうか今夜もよろしくお願いいたします。スタッフ一度みなさまのお越しをお待ちしております!



2 comments:

  1. わぁ、こっちに移転された後はコメント欄が開いてる♪
    とても嬉しいです。

    私もマーカーをバラで買ってしまったのでこの後
    どう買いそろえていくか(もしくはもうマーカーを
    あきらめて水彩色鉛筆のみにするか)迷っている
    真っ最中です。
    やっぱり買うならセットでドンッと買う方がいいと
    いうことがよくわかりました。

    発色がよく、乾きやすい。永遠の課題のような気がします。
    持っているクリアスタンプでダイインクだとはじいてしまって
    上手くインクが付かない物があるのでピグメントを持っているのですが
    やっぱり待てずに失敗します…。

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  2. あれ、Azさんグーグルブロガーだったっけ?と思ってアイコンをクリックさせていただきましたら、ああ、なるほど、IDだけ持ってブログにリンクすることが出来たのですね。
    私も旧ブログのときからそうしていればよかったわ。
    分からないことが多過ぎです(苦笑)。

    同感です!
    マーカーに限らず、色ものはセット買いに限りますね!
    ディストレスマーカーを揃えるのも面倒しましたが、色鉛筆もそうでした。
    36色セットでスタートしたんですけれど、結局あれこれ買い足して行って、すでにセットにあるものとダブって買ってしまった、とか(苦笑)。
    コピックのようなバカ高いものの場合は難しいですが、可能なものはちょっと無理してでも初期の時点でコンプリートすべきだと強く思いました。

    私はすっかりシャドウインクに魅せられてしまい、ダイインク一辺倒になってしまっていますが、やはりピグメントでないと上手く行かない場面(染み込むと上手く発色しないクラフトペーパーなど)はたびたびあります。
    エイヴリーエルの新商品はダイの割合多めのハイブリッド、と言う感じで、期待を持っています。
    が、使用後のスタンプの手入れを考えるとやっぱりシャドウインクに敵うものはなく...
    ジレンマです(笑)。

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