Monday, June 27, 2016

カヴァリーニのスタンプを数倍楽しむ方法

自分がデザイナーを務めるショップで大好きなカヴァリーニの取り扱いが始まり、しかも中でもいちばんのお気に入りのスタンプでキットの製作と販売ができたことが、今も信じられないくらいうれしい!しかも完売!

いったい何年やっているの?通算何回キット作ったの?いい加減慣れたらどう?と言われてしまいそうですが、キットの販売日はいつもドキドキ。

日本の金曜日夜9時(こちらの早朝5時)の数分前に目覚ましをかけて、祈りながら(笑)、iPhoneを握ってその瞬間を待つのです。

私のキットではありませんでしたが、以前、瞬時に完売した商品が数時間後にごっそりと在庫に戻る、という営業妨害に遭い、それがトラウマで発売後2、3時間は眠れません(苦笑)。月曜日にもう一度確認して、「品切れ中」の文字を見て、それでやっとどうにか信じられる、みたいな。

そんな有様なので、インスタグラムで「買ったよ!」、「作ったよ!」とみなさんに証拠写真(笑)を見せていただけるのが私の何よりの喜びなのです!

お気に召していただけたから購入くださったのだとは思うけれど、それでも十分に楽しんでいただけているか、気になる!ということで、今日は以前から触れようと思っていたカヴァリーニのスタンプについて少し書こうと思います。

普段クリアスタンプばかり、という方、そしてヒーローアーツなどのアメリカ国内製、しかもハンドカット仕上げの高品質なウッドスタンプにしか触れていらっしゃらない方には、カヴァリーニのスタンプはちょっと扱いにくいところもあるかもしれません。

私自身、うまく付き合えるようになるまでちょっと回り道をしましたので、経験から少しお話しできると思います。

カヴァリーニのスタンプは、缶のラベルのデザインもアートのようだし、ウッドの持ち手が並んだ様子もインテリアになるくらいの美しさです。

だけれど、機能や使いやすさとしては、自分の工場を持つスタンプ専門店のヒーローアーツなどには敵いません。 

コツ要らず、経験要らずで誰にでもきれいに押せるよう、ヒーローアーツのウッドスタンプにはふかふかのクッションの層があります。ウッドの持ち手とゴム面の間にスポンジ素材を挟むことで、均一に圧力がかかるようにできているのです。

これが、カヴァリーニのスタンプにはありません。ウッドの平らな面に直接デザインの彫りの入ったゴム面が接着されているのです。

ですので、押し心地はアクリルブロックに直接フォトポリマーのシートを貼っつけるクリアスタンプと一緒。インクをつけたら垂直に下ろしてゴム面が均一にペーパーに押し付けられるようにしないとかすれることがあります。

ペーパーに対してスタンプを垂直に下ろし、ぐらつかせずにインクを移すには、スタンプポジショナー【CP】が最高の助っ人になってくれます。


普段、インパーフェクション(不完全)は美しいだの俺のシグナチャースタイルだのと言っている夫も、カヴァリーニのスタンプにはスタンプポジショナーを使います。

マットに固定する必要はまーったくないんだけれどね!


ポジショナーキットのL字の角にスタンプの角を合わせ、そろりと垂直に下ろします。


 それでも失敗。全然デモになってないじゃんよ(笑)!


大丈夫、ポジショナーさえ動かさなければ、もう一回同じところにスタンプ可能です!


私もカヴァリーニのスタンプを使うときは、必ずポジショナーを傍らに置いています。位置を決めたいのもあるけれど、やっぱり「保険」の目的が大きいかな。それはカヴァリーニに限らず、他のブランドのウッドスタンプを使うときも同じです。

それと、カッティングマットの上でスタンプしているところにもご注目。みなさん普段は机の上にクラフトシートなどを引いてスタンプをされているでしょうか?

上の写真は引っ越し前に撮ったものなのですが、我が家のクラフトルームには夫と私のそれぞれのデスクの他に、向かい合ってクラフトができるよう、間にもうひとつテーブルを設置しておりました。

そこにはつねに大判のカッティングマットを敷いており、スタンプも自然にその上で押していましたが、これがクリアスタンプやカヴァリーニのスタンプには好都合なんです。

クッションというほどではないけれど、硬くて弾力性ゼロの机の上でスタンプするよりも成功率が高くなるのです。

ダイカットマシン、エヴォリューションアドバンスをお持ちの方は、付属のゴムマットも便利です。


これを敷いた上にペーパーを置き、スタンプすれば、大きめのウッドでも均等に圧力がかかりやすくなってかすれが防げます。

市販の捺印マットも良いですが、小さめなので段差に気づかずに押しちゃったりなど、新たな失敗ポイントが生じてきます。 付属のゴムマットは柔らかさもちょうどよく、大判なのでカッティングマットの感覚で使えます。

続いては収納のお話。

一回一回使うごとに出し入れする方なら良いかもしれませんが、作業中は出したら出しっぱなしの私のような散らかし屋さんもいらっしゃることでしょう。

クリアスタンプならシートのプリントに従ってピースを戻していけば良いけれど、カヴァリーニの場合、「あれ?どんな風に入ってたんだっけ?全部戻せない!」なんて体験をすでにされている方もいらっしゃるかもしれません。

私なんて、自分のブログの過去記事の写真を探して並べ方や向きを確認してやっと片付け完了、なんていうことも過去にありました(苦笑)。

なので、カヴァリーニの新しいスタンプを購入したら、もう儀式的に(笑)やるようになったのが、これ。

 
缶の底に敷いてある厚紙にスタンプしておけば、どこに何をどの向きで戻せば良いか、一目瞭然です。

続いては、お手入れ編。

ゴム面の汚れをインククリーナーで落とす時、ウッドの持ち手のてっぺんにはくれぐれも液をつけないように!


…というのは、夫からの伝言です。っていうか、もう手遅れ〜(怒)!このスタンプ、もう何年も持っていて、大事に大事にきれいにきれいに使ってきたのに〜。 

夫にも気に入られてしまい、無残な姿になってしまいました(涙)。

表面がツヤツヤのグロス(ニス)仕上げの美しいウッドの持ち手ですが、インククリーナーでこするとそれが落ちちゃうみたいです。

よりによってフローラ&フォーナのセットで実証されてしまったのが悲しいですが、結果的にみなさんのスタンプを守ることができたのならまあ良しとしましょう。

番外編で、ふせんのセット。

カヴァリーニのふせんは缶入りで、1枚のカードボードに貼り付けられた状態で販売されています。


そのままでも良いのですが、私はバラバラにしたほうが使い易いと感じるのでそうしています。

カードボードから剥がし、裏側を静電気除去剤袋でポンポンと叩けばくっつかずに使いやすくなります。


スタンプ、ふせん、ミニノート、ファイルフォルダー。大好きなカヴァリーニのフローラ&フォーナに囲まれて、幸せです!みなさんにも楽しんでいただけたらと思います!

 

No comments:

Post a Comment